自分が何をしたいのかではなく、何者になりたいかを決めることが大切|お金の教室
お金持ちになるにはどうしたらいい?の答えを20年ほど前に年下の友達にさらりと説明されたことが未だに忘れられずにいます。
それから20年がたち私なりに整理したのですが、みなさんに聞いて欲しいと思います。
当時は私も友達も20代半ばです。ほとんどの友達は会社の従業員として働いていました。そして稀にその中の数人が独立して自営業を始めたと言う状態。
その時の友達の考えはこうでした。
お金持ちへのステップ
お金持ちになるためにはステップがある。ステップとは、
従業員 ⇨ 自営業 ⇨ 経営者 ⇨ 投資家
の順番で自分の立場をステップアップしていかなければならない。
当時の私は、レストランでバイトをしながら会計士の勉強をしていて、カナダの会計士事務所で働きたい。どうすれば雇ってもらえるかを考えていました。自営業、経営者、まして投資家など自分がなれる、なろうとも考えたこともなかったので、この話を友達にされた時は目からウロコでした。
そして、この話は私の中で消えることはなく、20年経った今も日々考えされられることが止みません。
でも現実には、多くの人は仕事を辞めて、自分のビジネスを始めることを夢見ますが、実行に移す人はわずかです。なぜなら、従業員から起業家、経営者に変わることは、転職以上のものだからです。
今の私たちに必要な考え方
そして、今、私たちはコロナウイルスによって来たる経済崩壊、不確実な未来を目の前にしています。
このような時代にいる私たちは、今あるものを手放すのではなく、今あるものに足していくという考えが必要なのではないかと思います。
どういうことかというと、以前は従業員より自営業者の方が良い。自営業者より経営者の方が格付けが高い。投資家というとお金持ちの象徴というイメージがあったのですが、
そうではなく、
従業員でもいいんです。従業員でもあり投資家でもある。会社員だけど、ネットでビジネスをやっている。というような多様化が必要なのではないかと思います。
このような多様化を実現するためには、まずそれぞれのステージにいる人がどのような考え方をしているのかを理解する必要があります。
まず、貧しい考え方を持つ人は、欠乏感を信じ込んでいます。彼らは収入以下の生活をしており、恐怖で行動することも多くあります。彼らは勤勉な労働者であり、多くの場合、生計を立てるために2つの仕事を掛け持ちしています。
しかし、彼らは何とか首をつなぐために足踏み状態でいるので、出世には苦労しています。また、もっと多くのお金があれば全ての問題は解決されると考えています。しかし、お金が問題を解決することは滅多になく、むしろ消費の習慣を強めてしまいます。
中流階級の考え方を持つ人もまた、異なる理由で、異なる手段を介して給料ぎりぎりの暮らしをしています。彼らは高給の仕事をしているので、大きな家や車など贅沢なガラクタを何でも手に入れることができます。現金では買えないものは、喜んでクレジットカードで支払います。これは「労働者階級の夢」で、高給取りの仕事に就くか、より多くの余裕を得るために長時間労働をするかのどちらかで維持されるライフスタイルを作ります。
一方、金持ちの考え方を持つ人は、創造的で、リスクを回避します。彼らは、貧しい考え方を持つ人のように安心感に頼ることはありません。そして、彼らは給料のために働きません。他の2つのマインドセットを持つ人のように、お金を失うことを恐れません。つまり給料のために自分の時間を交換するようなことはしません。
自分が何者になりたいかを決める
これからの時代は、自分が何をしたいのかではなく、何者になりたいのかを決めた方がいいということだと思います。
従業員や自営業者が持った考え方のグループが一方の側にいて、経営者や投資家の考え方を持ったグループがもう一方の側にいるような感じだと思います。どちらのグループの人たちも皆、一つのお金のゲームで遊んでいますが、自分がどちらのグループにいるかによって異なる視点と異なるルールを持って遊んでいます。
ここでの大きな問題は、従業員や自営業者が持った考え方のグループの人たちは、経営者や投資家の人たちが何をしているのかを見ることができないことです。しかし、経営者や投資家の人たちは、従業員や自営業者が持った考え方のグループの人たちが何をしているかを正確に知っています。
安定した仕事という感情的なマインドセットから、経済的自由というマインドセットに移行するときのプロセスは同じなのだと思います。
安定した給料がなくなるという恐怖は、とても恐ろしい経験です。なぜ多くの従業員が起業家になろうとしないのかはこの理由だと思います。
お金がないまま長期間やっていける人などほとんどいません。でも起業家は違います。違いの一つは、お金がなくても分別を持って、知的にやっていく能力があることです。
私もまだまだ道の途中にいますが、先に少しずつ進んで行きたいと思います。
今日のブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このブログを通してみなさんのお役に少しでも立てれば光栄です。
このご縁に感謝いたします。
松立 美香
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