外貨為替への投資の必要性とデジタル通貨
先日、インフレによって現預貯金の価値は、年々下がります。というお話をしました。
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「現金」の価値、この20年で日本と世界ではこんなに差がついたの。こちら↓
今日は、どうすれば現預貯金の価値が下がっていくリスクを回避できるか、というお話をしたいと思います。
一体どうすればいいのか?
為替投資のメリットとデメリット
いろいろな方法はあると思いますが、今日は為替投資のメリットとデメリットをお話ししたいと思います。
為替投資とは、日本円をほかの国の貨幣などに両替することです。
為替投資の一番の魅力は、自国通貨のリスクを分散することができます。
どういうことかというと、
例えば、日本の歴史を見ると、実際に通貨が大きく下落したり、使えなくなったりすることがしばしばあります。
こちらは、江戸時代の小判の進化の写真です。
大判小判は江戸時代の通貨でありましたが、1695年と1706年に幕府の赤字を埋めるために、通貨の供給量を増やしました。これにより通貨の価値が下がりました。どうやって供給量を増やしたかというと、通貨に含まれる金の量を減らしました。そして、日本ではインフレが起きました。
今度は逆に1715年に金の量が増えたので、デフレが発 生しました。
徳川幕府は1819年から1829年に通貨の供給量を60%増やし、1832年から1837年に20%増やしました。これにより国民生活を直撃するインフレが発生し、物の物価は倍増しました。
江戸時代が終わった背景にこのような経済的な理由もあるとされています。
明治維新で幕府の通貨がなくなったのと同様に、太平洋戦争後に大日本帝国の通貨も実質上なくなりました。敗戦に伴って、物資不足によるインフレが発生したので、国民は現金確保のために預金引き出しに走りました。
そこで日本政府はインフレ対策として新円切り替えを行いました。1946年(昭和21年)2月16日に、政府は新紙幣(新円)の発行と旧紙幣の流通の停止を決めました。この時、事実上の現金保有を制限させるため、翌日の17日より預金封鎖し、従来の紙幣(旧円)は強制的に銀行へ預金させる一方で、1946年3月3日付けで旧円の市場流通を差し止めました。
そして、一世帯の一か月引き出し額を500円以内に制限させる金融制限策を実施しました。
これらの措置には、インフレーション抑制(通貨供給量の制限)と資産差し押さえ、資産把握の狙いがありました。インフレの抑制にはある程度成果はあったものの、抑えきることはできませんでした。そのため市民が戦前にもっていた現金資産は、日本国債などの債券同様ほぼ無価値になりました。
このように日本では過去に何度か、日本の通貨が大きく下落したり、使えなくなったりすることが実際にありました。
だからまた将来、今の現金が使えなくなるという事ではありません。ただそこにはリスク、不確実性があるということです。
2024年の新札の発行に伴って1946年のような過度な現預貯金封鎖があるとは思いませんが、こういった視点をもってニュースを見るということが大切ではないかと思います。
日本人で日本に住んで海外には行かないから外貨が必要ないと思う人もいるかと思います。
しかし、日本で住むためにも自分の資産価値を落とさないために日本円だけを現預貯金で貯めこんでいては、価値が下がる可能性があるということです。
為替投資とは
では次に為替投資とはどうすればいいのかをお話しします。
為替投資とは簡単にいえば通貨の両替です。
海外旅行をされたことがある方は、経験があると思いますが、旅行先の国では日本円は使えません。
なので、出発前に空港で両替したり、目的国に着いた時に両替したりしたと思います。
そして、空港や観光地などでは両替所が集まっていたりするので、どの両替所のレートがいい?手数料はどこが安いの?などみんな少しでも得するように、できるだけ損が無いようにとあっちこっちとウロウロしてみたり、半分まず両替など試行錯誤したことがある方も多いのではないでしょうか。
このように現物の日本円を米ドル、カナダドル、豪ドル、ユーロなど、他国の通過に両替えして持っておくのも為替投資の一つの方法です。
しかし、金額が少なければ現物の紙幣や通過を持っていてもいいですが、金額が大きくなれば盗難や紛失の心配をしなければなりませんし、手数料も高いのであまり便利な為替投資の方法ではないと思います。
外貨預金
次に外貨預金という方法があります。
こちらは、外貨で預け入れる銀行預金で、円の預金と基本的な特性は同じです。外貨投資の最も基本な方法であり、米ドル、豪ドル、ユーロなど、世界中の様々な通過の取引が簡単に行われます。金利は各国の金利水準が反映され、通貨や預け入れる時期、預け入れの期間などによって異なります。通貨によっては為替変動による差損益に加え、円預金では得られない高い金利が得られる点も魅力の一つです。
FX
そして、もう一つ外国為替証拠金取引というものがあります。名前がとても複雑で何のことかピンとこない人もいるかもしれませんが、こちらはよく聞く「FX」のことです。
FXとは一定の証拠金(保証金)を担保として、その数倍の金額の外国為替取引が可能になる仕組みのことです。
こちらは、為替手数料が安く、インターネットで簡単に取引ができるため、短期的に収益を上げようといった投機的な参加者が取引の中心になっているようです。デイトレーダーと言われる人たちがこれにあたります。
一般的には少額の資金から行え高いリターンが得られる場合がある反面、為替相場が予想と反対方向に動くと大きな損失を被る可能性があります。
デジタル通貨
そして、これから世界の通貨として当たり前になってくるかもしれないのがデジタル通貨です。
フェイスブックが2019年に発行を予定していたリブラなどがそうです。
現在はまだ実用化はできてませんが、近い将来、こういったグローバル企業の発行のデジタル通貨や国の中央銀行が発行するデジタル通貨が当たり前の世界になりつつあると思います。
実際、中国は「デジタル人民元」の運用をテスト的に開始しているようです。
スウェーデンの中央銀行は「eクローナ(e-krona)」の実験実験プロジェクトを2020年1月から12月の1年間行っています。
テストは最大7年間行われるそうです。
その他世界46カ国の中央銀行が中央銀行デジタル通貨の発行を検討していることが明らかになっています。
こういった現代は過去に前例のないような、目まぐるしい変化が日々行われているので、過去の価値観にはとらわれず、そして目の前にある日本円の紙幣だけに価値をとらわれないように日頃から世界の為替の動きに注意しておく必要があると思います。
子供達はこれから、私たち親も経験したことがない世界を生き抜くことになることは間違いないので、子供達が時代の流れに乗っていけるよう、親である私たちも古き良き時代といったような昔の価値観にはとらわれないように心がけ、そして子供達の支えになってあげれるよう新しい世界にもついていける柔軟な思考を持っておきたいと思います。
今日のブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このブログを通してみなさんのお役に少しでも立てれば光栄です。
このご縁に感謝いたします。
松立 美香
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